6/15 終わりの見えない戦い

なんだか心につっかえてるはなし。

 

先日、アメリカ演劇界で最高の栄誉とされるトニー賞で、ミュージカルの演技部門では主演と助演の4つの賞を史上初めてすべて黒人の俳優が受賞しましたね。

  

アメリカでは、映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞で今年の演技部門の候補が全員、白人だったことで「人種差別ではないか」と反発が広がりましたが、今回トニー賞では対照的な結果になり話題となっています…

 

なんだか納得がいかないのは私だけでしょうか。

 

人種差別はとてもデリケートで難しく未だ根強い問題です。アメリカは世界で1番人種差別が起こり、そして1番人種差別に取り組んでる国だと思います。

 

しかしそんなアメリカでも「アカデミー賞で白人が受賞したからトニー賞では黒人でバランスを取ろう」などという考えがあったのではないかと思わざるを得ません。

 

一般的に人種差別は、白人が黒人を差別するという構図だと思われがちですが、今回は逆のような気がします。黒人差別をしないために白人を差別する、これのどこが人種の平等性でしょう?

 

アカデミー賞で受賞者が全員白人だったのは本当に人種差別からなのか?実力があった人がたまたま全員白人だっただけなのでは?そのカウンターとしてトニー賞で全員黒人が受賞したのが、アカデミー賞の批判を受けてのことであったら、白人の方で実力があったがタイミングが悪く受賞されず芽を摘み取られた人もいるかもしれない。

 

肌の色で悪い方向に物事を進めるのもそうだが、優遇するのもまた、差別であるのではないでしょうか。

 

アカデミー賞の受賞結果が人種差別によるものではないのであれば、批判など気にすることなく胸を張っていればいいものです。トニー賞で黒人を全員受賞させたのは、あたかもアカデミー賞は人種差別をしていましたと宣言しているようなもの。

 

人種差別だと思われないためにバランスをとるような真似は結果的に人種間で何かしらの区別している証拠、こんな考え方が未だにあるのでは人種差別は無くならないでしょうね。

 

 すごく残念な気持ちになったニュースでした。

 

 

おしまい