12/17 もしもし

電話は昔から好きじゃなくて。

今日おばあちゃんが電話かかってきて私が夏休み1人で会いに行ったときに近くにできたセブンイレブンに行ってみたいって言うから暑い日差しの中まともに歩けないおばあちゃんと歩いた話とかした。がんばったから買ったげたアイスが美味しくて、嬉しくてパッケージ洗って飾ってあるって教えてくれた。

それほどおばあちゃんにとって孫の存在が大きいんだって初めて実感した。どうでもいいアイスのパッケージなんか捨ててしまえばいいのに、私が買ったってだけでそれだけ価値が見出せるなんてびっくりだし、むしろそれだけのことをしてあげられたのか不安になる。もっと愛情の注ぎ方があったんじゃないかって思う。私が帰っちゃったから淋しいって、電話口で啜り泣いててこっちまで涙出てきた。最近おばあちゃん弱ってきてな。会えるうちにまた遠いけど遊びに行かなきゃ。

話がそれたんだけど、電話ってさ、声は聞こえるのに、顔も思い浮かぶのに抱きしめてあげたいときにしてあげられなくてひたすらうん、うん、しか言えなくなるのが悲しくなっちゃうからいや。

元々は顔の見えない相手と片耳だけからしか声が聞こえないのに違和感しか感じなくて嫌だったんだけど。

やっぱり人間だから、人との会話はただの言葉の交換じゃないから、その人の出す空気感、場所とかシチュエーションとか着てる服とか寒さとか天気とか仕草とか全部、五感で感じ取って何が言いたいのか理解したいなって思うから、どうも電話を通した無機質な音とかが苦手。

でも、好きな人との電話って何か違うのかな。何時間も無言でも長電話が幸せだったり、するのかな。電話嫌いすぎてしたことないから次は挑戦してみようかな。

そうだとしても、声が聞きたいと思ったら電話代の代わりに電車代を払って君に会いに行きたいな。

ガチャ。