8/22 夏バテ

アイスバケットチャレンジ流行っていますね。周りにもやっている人がいて、fbのタイムラインでよく見ます。

こういうゲーム感覚で流行らせることで、募金が増えるなら、いいことなのでしょうね。ただ募金してくださいっていうより、アクティビティを付け加える事によって自分も参加している!っていう自分ごとのような感覚が生まれますし。SNS依存(?)の人にコンテンツを提供すると同時に募金を増やすっていうシステムも考案者はうまいことやってるなあと感心しますね。(まあでも水を被った人は寄付をしないことを選んでる人ですからね!!!!!!)ただ、世界にある病気のことを認知させるという意味では、大成功をおさめた活動と言えるでしょう。


そのアイスバケットチャレンジに関してTwitterでこんな画像が流れてきました。

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アメリカがバケツいっぱいの水をかぶる中、アフリカでは何かの蓋一杯しかお水が飲めない子供の写真が合わさった画像。


ぱっと見、すごく心が痛みますね。よくよく考えると違うベクトルの画像を貼り付けて、人の良心に漬け込もうとするような胡散臭い画像だし、こんなのをリツイートしたところで意味があるのかっていう。リツイートしたところで世界は変わらないのに。結局自分を美化するためのコンテンツとして消化されちゃうだけなのに。

って思ってしまう自分は、捻くれているのでしょうか。。。


アメリカはとても水が豊富かと言われれば、そうでもないけど、少なくともアフリカよりは水に恵まれているでしょう。だから、ぱっと見た感じ、アメリカが無駄遣いするからアフリカが!とか、アメリカが無駄遣いしている間にアフリカは!みたいなことを訴えたかったのでしょう。でもそれは、そういう世界なのだから仕方がないでしょう?アフリカを見捨てるとかそういうことじゃなくて。世界には恵まれてる、恵まれていないっていうのはかならずあるわけで、どの国にもいろんな問題があるからそういう社会になるわけで、だからみんなそんな社会を変えるために一生懸命になっているわけです。だから、この国はこうだから、あんたの国はこういうこと気にしなさいよ!とか、あんたの国はこうなのにうちはこう!と悲観したりっていうのは少しお門違いなのではないかと私は思うわけです。

アフリカの子供がご飯に恵まれていないから、じゃあ私たちはたくさんご飯を食べてはいけないのか?そういうことじゃないですよね。アフリカが水不足に悩んでいるからってアメリカが水をたくさん使っちゃいけない理由は本当はないはずです。だからって無駄遣いをしていいというわけでもなく、あくまでも意識として世界はこういう状況にあるっていう理解と、自分たちがいる環境の中で世界のためにできることを一生懸命にやることが大事なのではないでしょうか。


その国が栄えているのは、(環境的な有利や不利な点はもちろんありますが)その国の国民が一生懸命になっているからです。だから、発展途上国の人たちが、環境的な不利な立場などから、頑張れるという土壌を整えるために、募金や、支援活動があるわけです。そこから先はその国の人々の頑張り次第でもあるわけです。ただし、その他国の支援とかに甘えて、頑張ろうとしない人々もいるってことは覚えて置かなければなりませんね。だから、あの画像は胡散臭いって私は感じちゃいました。

でもこんな考えも、資本主義に乗っ取られてるだけなのかもしれないしね。

何より、少なくとも画像を作った人も、アイスバケットチャレンジをしている人も、実際に行動を起こしているわけですからね!私みたいな良くわかんないことを永遠にだらだら考えすぎて、何もしない人なんかよりよっぽど立派なんですけどね。


うーん、なんか頭の中も夏バテしちゃったみたい。氷水、かぶってこようかな。





ところで、話が少し変わるかもしれないけど、音楽で社会を変えようとしている人もいるっていう記事です。


J.Coleっていうラッパーが出した新曲よかったら聴いてください。

アメリカでは、丸腰の黒人青年が理由もなく白人警察官に撃たれてなくなりました。これをきっかけにまた人種差別の社会問題が浮き彫りになりました。ジェイはそれに心を傷めて新曲を作りました。

以前J.Coleが出したCrooked SmileのPVも曲とは関係ない映像になっていて、なんでだろうと調べたところ、7歳の少女が家宅捜索に入った警察官に間違えて射殺された事件に心を傷めて作った映像だそうです。リリックも、最初は女性を慰めるようなラインが並んでいますが、後半になるにつれ、社会問題に目を向けていることがよくわかりますね。そんなことを考えながら歌えるジェイが私は大好きです。


日本ではあまり、人種差別とか大きな問題にはなりませんが、それでもいろんな問題に目を向けて変えようと行動する人がいるっていうことを知ってもらいたいです。

こんな曲が生まれない世の中になっていけるように私も、まだまだやらなければいけないことがあるはず。気を引きしめないと。


おしまい