4/19 ポパイ

先日、先輩に教えてもらったポパイのコラムが面白くてつい自分でも買ってしまった。

心奪われたのは「シティボーイのクッキング入門」というコラムで、料理初心者の著者があらゆるものに影響を受けて上達していくというもの。


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とにかく面白いので是非とも読んでもらいたい。読みやすいし、12話からなるので自分のペースで読み進めて料理してみるのもいいと思う。


私たちは普段スーパーやテレビやお店の匂いや人の話を聞いて何かが無性に食べたくなるけど、この著者の場合は、思い付きで買った包丁をキッカケに料理に目覚める。


包丁を握ったら、昔食べたレストランのサラダが食べたくなったらしい。そこからどんどん映画や小説などのインスピレーションを受けて料理を作っていく。

その発想が面白くて…


って事で読んだあと、先輩と思い付きで調理具で有名な合羽橋へ。その日はあいにく時間も遅くて特にこれといったものがなかったが、とにかくそんな思い付きな行動が楽しかった。



見たことないお店に入って、考えたこともなかったことを考える。かわいいお皿がいっぱいあって、何を乗せたら美味しそうか、何を作ったらこのお皿がさらに輝くか。なんだか目覚めてしまいそうで怖い…笑


問屋さんの多い蔵前、仏壇ばっかりの田原町、リアルな食品サンプルにヨダレを垂らす合羽橋、思い出の浅草寺


1つの雑誌のコラムから良い1日を過ごすことができた気がする。雑誌ってこんなに面白いものだっけな〜


自分で買ってさらに読み込む。ついでに「東京大冒険」にそそられて817号も買う。下町探検はとても楽しかったからまた行きたい。

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Issue 815 部屋と料理。


世の中には色んなお家があって、人が住んでいて、その数だけ食卓があるんだね

なんか普通の事なのに不思議。


雑誌を読んでたら妙に部屋をいじりたくなったので、衣替えと模様替えをしてみた。


色んなものを断捨離。この頃、特に物を増やしているわけでもないのに捨てるものが多くなってくる。昔はものがないと落ちつかなくて色んなものを持ってきては家に溜め込んでは眺めて悦にいってたのに。この頃は、ちっとも愛着が湧かなくてパッと捨ててしまう。本当に必要なものを取捨選択できるようになったという意味では賢くなったのか。それとも心が冷めてしまったのか、はたまた心に余裕ができて物で補うことを辞めて大人になったのか。洋服も書類も雑誌もだいぶ捨てた。


お部屋の模様替えを久しぶりにしたら空気が澄んだような気がした。気分転換になって良かった。


私はずっと実家で何不自由なく暮らしてきたし、電車に乗るのも苦じゃなかったから結婚するまではのうのうと実家暮らしをするつもりだった。

だけど、新しい街に1人で越すのも悪くはないかもしれない。初めてそう思えた。


色んなことがこの雑誌1冊で片付いたような気がする。ポパイに感謝したい。


だけど。忘れてしまわないといけない思いは、まだ捨てられなかった。もう少しだけ、思い出の中で恋させて欲しい。まだまだ、整理のつかないことも多い。



おしまい